愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫 レ 6-4)

  • KADOKAWA (2001年9月21日発売)
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感想 : 17
4

パトリックとアンジーのシリーズ4作目。

それは。
アンジーは出ていくだろう。

誘拐された女の子の捜索を引き受けてしまうパトリックとアンジー。
事件担当の刑事たちとドラッグがらみの金を見つけるが、
女の子との交換に失敗してしまう。
ブッパの武器取引に同行し、
子供を虐待し殺している犯罪者たちをみつけ、
刑事と共に追い詰めるが女の子は見つからない。
さらに、酔って刑事が口を滑らせたことから、
司法省がのりだしてくる事態に。
女の子は殺されたのか、誘拐事件の真実は。

パトリック達が女の子の伯父とバーで話しているところへ、
強盗が入るシーンは圧巻。
映画かドラマを見ているかのような迫力と劇的な展開で、
終わりの始まりとして最高だ。

そして、終わりの終わり、アンジーの怒りと失望は、
誰もが共感するだろう。
探偵は警察ではない。
だから、非合法的な結末を迎えることもよくあるし、
読者はそれを期待している。
だから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ヴァイオレンス
感想投稿日 : 2021年12月14日
読了日 : 2021年12月14日
本棚登録日 : 2021年12月14日

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