警視の偽装 (講談社文庫)

  • 講談社 (2012年11月15日発売)
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感想 : 17
4

警視キンケイド・シリーズの第十二作。

捜査を通じて知り合ったジェマの友人、エリカを巡るお話。
エリカの父が作った、そしてエリカが失ったダイヤモンドのブローチが、
オークションハウスのパンフレットにのっていた。
そこから、ブローチの出品に関わる現在と過去の人々の
人生の歯車が回りだす。

エリカの過去が、
ドイツからの脱出、
夫との冷たい結婚生活、さらにその殺人事件と続く悲惨な出来事の中で、
捜査担当刑事との出会いと別れが、
最も悲しくつらいものだった。

キンケイドの部下の恋愛模様がうまくいかないのが、
ちょっとかわいそう。
なんとかしてあげて。

黒猫シドは、猫であることを忘れたように、
ジェマのコッパー・スパニエルと仲良くやっていて、
良かった。

ジェマの母親の白血病が心配で、
キットの成長はたのもしいけど、
いよいよ次作はキンケイドたちの結婚式?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2021年12月17日
読了日 : 2021年12月15日
本棚登録日 : 2021年12月15日

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