警視キンケイド・シリーズの第十二作。
捜査を通じて知り合ったジェマの友人、エリカを巡るお話。
エリカの父が作った、そしてエリカが失ったダイヤモンドのブローチが、
オークションハウスのパンフレットにのっていた。
そこから、ブローチの出品に関わる現在と過去の人々の
人生の歯車が回りだす。
エリカの過去が、
ドイツからの脱出、
夫との冷たい結婚生活、さらにその殺人事件と続く悲惨な出来事の中で、
捜査担当刑事との出会いと別れが、
最も悲しくつらいものだった。
キンケイドの部下の恋愛模様がうまくいかないのが、
ちょっとかわいそう。
なんとかしてあげて。
黒猫シドは、猫であることを忘れたように、
ジェマのコッパー・スパニエルと仲良くやっていて、
良かった。
ジェマの母親の白血病が心配で、
キットの成長はたのもしいけど、
いよいよ次作はキンケイドたちの結婚式?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2021年12月17日
- 読了日 : 2021年12月15日
- 本棚登録日 : 2021年12月15日
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