生目の神さま 九十九字ふしぎ屋 商い中 (光文社文庫 し 44-12)

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  • 光文社 (2023年3月14日発売)
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感想 : 3
4

ぬりかべの娘の九作目。

前作でるいの縁談、冬吾の行方知らずと難事を乗り越えたにも関わらず、
相変わらず進展のないふたり。
化け猫のナツの方がやきもきしている。
そのナツも冬吾の兄に鈴をもらって嬉しそう。

「福石」と呼ばれていた龍の産まれる石のお話と、
寿命の代わりに目を失った按摩のお話。

石を悪事に使っていた易者に、冬吾の代わりに悪意を向けられたるい。
だが悪意には気づかず、送り込んだ亡者はるいに放り投げられ、
易者のもとに連れて行こうとした男たちはるいの父親にぼこぼこにされたところが
面白かった。

それにしても、もうちょっと進まないかね、るいと冬吾の仲は。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代
感想投稿日 : 2023年10月1日
読了日 : 2023年10月1日
本棚登録日 : 2023年10月1日

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