日本の女子力は世界一。
著者が様々な外資系企業で、秘書として勤めた体験から導き出された結論、それは日本の女子が新しい時代をリードする、というもの。
本書によれば、外国人上司にとって日本の女子社員は概ね評判が良いとの説明がなされているが、その理由として、
相手の心情を推し量り、相手の立場に立って考え行動する。
自分一人がよければいいと考えず、チームとしてみんなの幸せを考える。
思いやり、気配り、おもてなしの心、推し量る力、察する能力・・・など。
著者は本の中でそれらをひっくるめて、共生力、という言葉で表している。
その他、体験を通しての具体的なエピソードを織り交ぜた、自分優先の欧米女子社員との比較が面白い。
ただ実際、外資系で日本の女子社員が評判が良いかは自分には分からない。
本書の中でも日本の女子社員の欠点として、何を考えているか分からない。会議で積極的に発言せず、相手にやり込められてしまう。日本の歴史や文化、宗教、政治などを色々聞かれても答えられない・・・
など色々あげている。
確かに全員が優秀というわけでもないだろう。
ただそんな点を割り引いても著者が言う日本の持つ、共生力、がこれからの国際社会には必要とされる、との考えには共感できる。
はたして日本の女子は世界をリードできるのか?一風変わった日本人論であり仕事術の本である。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年3月5日
- 読了日 : 2012年3月5日
- 本棚登録日 : 2012年3月5日
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