野村ノート (小学館文庫 の 3-1)

著者 :
  • 小学館 (2009年11月19日発売)
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自分は野球に関してはあまり興味はなく、より一般的な人材育成/マネジメントの知見を期待して本書を読んだ。そういう意味では、野球成分が思ったより多く、期待していた内容とは少し違った。(これは本書が悪いわけではなく、単なる期待値との差。)

ただ、当然、参考になる点もあったので、メモしておく。
・弱いチームでも、相手よりも進んだことをやっているという優位感を与えることができれば、大きな効果を生み、戦力となる。
・頂点に立つということは小さいことの積み重ねだ(イチローのセリフ)
・「どの道を取ったか」「何を選んだか」という小さな選択肢が、周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、そして最終的にはその者の人生を運命付けていくのである。
・若い時に学んだ経験や学習はあとになって必ず活き、逆にそのときに苦労しなかった選手、考えなかった選手はベテランになってからも同じ過ちを繰り返す。
・監督は「気づかせ屋」でなくてはならい。判断基準を教えて、その基準をレベルアップしていかねばならない。
・誰にだって不平不満があるが、それを口にするかしないかが、いい組織とダメな組織の境界線になる。不満のない人はいないが、それをぐっとこらえる抑制術は人間教育ができていないと持ちえない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2024年3月6日
読了日 : 2024年2月11日
本棚登録日 : 2024年2月7日

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