コップとコッペパンとペン

著者 :
  • 河出書房新社 (2007年4月1日発売)
3.23
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本棚登録 : 181
感想 : 16

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1行先も予測できない! 母から娘へ、娘から息子へ…。赤い糸がつなぐ現代家族の非人情物語を描いた表題作を含む、短篇3本に書き下ろしを加えた小説集。
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一行先も予測できない、という帯文は当たっている。だが、その予測できなさにも、裏切られ方にも、展開の唐突さにも、わたしは着いて行けなかった。読んでいる間中気持ちの休まる間がなく、ささくれ立った壁に手を這わせて歩いているような、逃げ出したい感じに囚われるようだった。好きな人は好きなのかもしれないな、という一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: は行の作家
感想投稿日 : 2013年6月8日
読了日 : 2013年6月8日
本棚登録日 : 2013年6月8日

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