憧れの早矢塚かつやさんの新刊が、タイトルからして『なろう』をモチーフにしてるし、興味があって購入。
久しぶりに面白いライトノベルを読めた。やっぱり私はこういう現代を舞台にしたラノベが好きなんだ!「悠久展望台のカイ」から追いかけていた身としては長らく待っていた作品。
それに元々自分が文芸畑の人間だってのもあるけど、創作文芸に少しでも興味がある人にとっても魅力ある作品だと思う。(私もワナビを題材にしたネタを持っているが、商業作品でここまであからさまに「小説家になろう」ユーザーを題材にした作品はこれが初めてではないか。)
作品の内容とはやや外れるが、主人公たちが書いている作品は確かにどれも「ラノベ」なのだが、『プラモ無双』などの作品と『Web小説家になろう』を同じ「ラノベ」として一言でくくるのはもはや苦しいのではないか。
少なくても、私は前者ではなく後者のようなラノベに魅力を感じるし、そう感じる人間は一定数存在すると日頃から思っている。
メディアワークス文庫だとやや大人向けになってしまうが、「中高生が主人公で現実世界が舞台」のラノベレーベルがあったら私は図書室にいっぱい置くのになー。児童文学とはまた違う、とても軽いノリの作品はどこに埋もれているのでしょうか。誰か紹介してください。
それにしても、早矢塚さんの本をアニメイトの中でも八王子店で買うことに意味があると思う。新刊コーナーで平積みにされてたけど、地元作家さん向けにもっとコーナー作ってもいいと思うんですよ、アニメイトさんやー。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル・ノベライズ(アニメ・ゲーム等)
- 感想投稿日 : 2015年10月19日
- 読了日 : 2015年10月19日
- 本棚登録日 : 2015年9月26日
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