哲学者として有名なデカルトの、あまりにも有名な一冊。
近代学問の祖であり、彼自身、古典・修辞学・天文・数学など幾多の学問を修めた天才でもある。
本書は冒頭に「良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである」」と述べ、、デカルトが文字による学問を放棄し「世界から学ぶ」という学問へとシフトさせていく。
そして次にデカルトが自身の思索によって見出した4つの法則が書かれており、次に道徳的な法則と核率について、その次に形而上学的な考察を述べた。ここでデカルトは一度すべてのものを疑った結果、しかし疑っている自分だけは確かに在る。「我思う、故に我在り」という有名な第一原理に達した。
最後は解剖学的な考察を述べている。
本書はこのような構成であるが、私自身まだまだ十分に理解できてなく、読解力もさることながら思考力も不足していたことを痛感しながらの読書となった。
しかしゲーテが「学ぶには時がある」と言ったように、本書もまた読むには時があるのだと思う。
今度また私が本書を読むときは、より深く、より理論的に、デカルトのメッセージを受け止めていけるようになっていた
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2011年10月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年9月24日
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