題名の通り母親になって後悔している女性へのインタビューによる調査をまとめた1冊。ただ、訳者のあとがきに記されているように、後悔しているのは母になったことで、子どもではない。子どもたちを愛しているけれども、それとは別に母になったことを後悔している。
産めばどうにかなる、みんなやってる、そのような言葉で母になることを促しながら、母親になったことへの後悔を今までタブーとして無いものとして語らせずに扱ってきた社会への痛烈な1冊だと思う。
子どもを身籠る事ができる身体的機能があるからと言って、全ての女性が母に向いている訳でもないのだから後悔する人がいて当然だと思う。何が彼女たちの後悔の念を黙殺してきたか考えるきっかけを与えてくれる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年4月4日
- 読了日 : 2022年4月4日
- 本棚登録日 : 2022年3月27日
みんなの感想をみる