チーム思考

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2012年9月26日発売)
3.15
  • (2)
  • (4)
  • (10)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 108
感想 : 10
3

昔は、良いものを作れば売れた時代でしたが
今は違います。

何をつくり、どうすれば売れるのか
だれもわかりません。

そんな中、会社の仕組みや組織は
今も昔も大きくは変わっていない気がします。


本日ご紹介する本は、

今の組織とメンバーで成果を出すための
チーム組織について解説した1冊。

上意下達的な従来の組織ではなく、
スポーツチームのような組織形態が今の時代に合っています。、

基本のポジションはあるものの
まわりの状況に応じて、臨機応変に
立場を切り換えることが重要です。


ポイントは
「多様性」

すべての指示をリーダーが出すためには
全方位に満遍なく合格点を出すリーダーが必要です。

今の時代のように、専門分野以外の広範囲な知見も必要な中、
全方位に満遍なく合格点を出すリーダーが育つのを期待するのは
現実的ではありません。

そのときそのときの状況により
そのテーマに関して、それを得意とする
メンバーがリーダーになって進める。

そうすることで、チームとしての
多様性をが広がり、周りの環境に
臨機応変に対応できるようになります。


「同じ意見」

リーダーと全く同じ意見しかないのであれば、
チームとしては、いなくても困らない人だと言えます。

他の人とは違った意見を出してみて、
チームとして、できるだけ多くのオプションを
出すことが重要です。


「判断基準」

チームの意見集約の判断基準は、
チームの目的にどれだけ近づけそうか。

個人の都合は、ひとまず置いておいて
チームの目標達成にとって、何が一番いいのか
を常に考えられるようになることが大切です。


「ケンカ」

チームにとって一番結論を導き出すために
最も効果的なのが”ケンカ”すること。

ケンカといっても殴り合いではありません。

いつもリーダーの言うことに合わせるのではなく
常に意見を戦わせて、本当にチームにとってなにがいいのか
を議論し合うことが大切です。

ぜひ、読んでみてください。



◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チーム制組織=メンバーが局面に応じてリーダを自立的に変えながら、組織としてのオペレーションができる
メンバーの誰かが、ある状況において率先して行動した場合、その人がリーダーになる
まずメンバーの特質をそれぞれが理解して、状況に応じて臨機応変に立場を切り換える
チームでは、メンバーひとりひとりにメタ認知の能力があることが大前提になる
多様性=どれだけふつうと違う、突拍子もないことを考えられるか
環境変化に敏感になるには、環境にこちらから仕掛けていくこと
チームの最も重要な機能=いかに戦略的なオプションをつくれるか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆目次◆
第1章 2つの組織――「ヒエラルキー」と「チーム」
第2章 チームの基本メカニズム----行動と認知
第3章 チームの「規模」と「多様性」
第4章 よりよいチームのための要因分析
第5章 よりよいチームメンバーであるために
第6章 チーム思考が広げる、個人の可能性
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/8f33133eb6be9a67.png
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: リーダーシップ
感想投稿日 : 2013年10月20日
読了日 : 2013年10月20日
本棚登録日 : 2013年10月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする