成果を出す会社はどう考えどう動くのか

著者 :
  • 日経BP (2014年6月11日発売)
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昔であれば、忠実に仕事をこなせる社員がいれば、
会社はそれなりに成果を出せていました。

しかし今は、そもそも何のために何をやっていくべきかを
「社員レベルで考える」ことができないと、
なかなか成果を出せません。

本日ご紹介する本は、
「社員の考える力」の重要性を紹介した1冊。
 
 
ポイントは
「考え抜く」
 
命じられたから、それをどうやるかを考えるのは普通の働き方。
与えられた仕事をさばくことばかり続けていると、考える力は弱くなります。
 
どうやるかではなく、そもそもと意味、目的、価値を
深く問い直す力が、今の時代、より重要です。
 
 
 
「アンテナ」
 
考える意欲があると自分なりのアンテナが立って情報は入ってきますが、
アンテナがたってない人は同じ環境にいても情報は入ってきません。
 
そして、考える習慣が十分についていないと、
無意識のうちに「これはムリだ」と判断してしまいます。
 
考えるためのインプットを日頃から、どれだけできているかが重要です。
 
 
 
「自分の市場価値」

考え抜くことは、視野を広げることにつながるので、
周りの仲間に関心を持つようになります。

そして、考える習慣が身についてくると
「会社全体としてどうなることが必要なのか」
という原点から物事を考えられるようにもなります。

その結果自分自身の市場価値を高めることになります。
 
 
 
部下が優秀な上司の判断に頼っていると、自分で考える力が育ちません。
人間は失敗する生き物。
優秀な上司に頼るより、失敗からいかに学ぶかの方が重要かもしれません。
ぜひ、読んでみてください。

◆本から得た気づき◆
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意味や目的、価値やその背景に思いをはせる余裕がないことが、今の状況を生み出している
何も考えることなく仕事をさばき続けていると、考える力は確実に弱くなっていく
「何のために」「意味」「価値」を考えず、「どうやるか」ばかりを考える会社はいびつな集団である
「自分さえよければ」を、「会社のためにはどうか」に変える
「考える力」を身に付けることは、自分自身の市場価値を高めることにつながる
問題を見つけて解決するから、進化もする
いくら良い方針を出しても、現場の社員に考える習慣が根付いてないと、宝の持ち腐れになる
顧客からの要望にそのまま応じるのではなく、顧客の本当の価値は何かを探る
営業部が顧客の要望を聞いて設計部に渡すとき、「何のために」という要件が不明なものは突き返してもいい
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◆目次◆
序章 世界で成長し続けるための企業風土
第1章 「考える力」はなぜ失われたか
第2章 「そもそも何のために」を問い続ける ISOWA
第3章 頑張る人より、考え抜く人を評価する 興電舎
第4章 トップは社員を変えられるか トヨタカローラ秋田
第5章 「バラバラでへとへと」から自己再生する組織
第6章 「部活」感覚で新しい仕事に取り組む トヨタカローラ大分
第7章 「プロセスデザイン」で成果を出す
第8章 合理的経営の優等生が取り組む「ジブンガタリ」 ヤマトホールディングス
第9章 ”昭和型” を脱して提案営業で成長 コクヨファニチャー
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2020年11月30日
読了日 : 2020年11月30日
本棚登録日 : 2020年11月30日

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