米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫 ア 17-4)

  • 筑摩書房 (2011年1月8日発売)
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感想 : 8
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倭国=日本、律令制、農業=稲作、士農工商など、日本史上の「虚像」と目されるものを巡る批評。

わたしの生半可な知識では十分ハードコアな内容なのだが、対談という形式に助けられ、割と苦も無く理解は進んだ。これが対談ではなく、論述式であったならば眉間にしわを寄せて読む時間は、倍はあったろうと思う。ビバ対談!

網野史学を教導者として日本史に親しむ人口は多かったのではないか?
かくいう私はまさにそう。
高校の日本史の教師から研究者になり、「教科書の日本史」を否定し倒すという個性的な網野氏ももはや亡く。この分野でまた新たな教導者を探したい気持ちが募る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養本・エッセイ
感想投稿日 : 2021年12月15日
読了日 : 2021年12月15日
本棚登録日 : 2021年12月12日

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