英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ウ 21-1 ファージング 1)
- 東京創元社 (2010年6月10日発売)
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感想 : 40件
第二次世界大戦が史実とは異なる終局を迎え、ユダヤ迫害の機運がますます高まる英国を背景とした小説。
訳がこなれているから『エアーズ家の没落』や『陸軍士官学校の死』に比べ、時代設定の割にはすいすいと読めて、心地よい読書感を残してくれる。
同性愛者の乱立ぶりには若干戸惑うが、ユダヤ人迫害や共産主義との対立などをテーマに織り込みつつ、ちぐはぐな事件をめぐる捜査の展開と次作にも続いていくと思われるその真相はそれなりに読みごたえがあった。
■このミス2011海外10位
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2011年4月24日
- 読了日 : 2011年4月23日
- 本棚登録日 : 2011年4月22日
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