○悲哀に満ちた芸術学生生活を、面白おかしく、生々しく。
主人公の二子は、マンガを描くことが好きな高校三年生。
芸術大学に進もうとするも、推薦試験でまわりのレベルが高すぎることに愕然とし、挫折しそうになる。しかし、地元・仙台にも似たようなデザイン学校があることを知り、親の目も気にしつつそこに入学、晴れて二子はデザイン学生となるのだった。
そんな二子を、デザイン学校の様々なキャラクターの学生が待ち受ける。
ジョジョ好きな先輩、エルフ感たっぷりの同級生・・・
しかし、二子に言えるのは「すべてが自分の理想像と違っていたこと」。
この辺は誰だってあると思う。が、こんな屈辱的なことは語りたくなかったのでは、と思うくらい赤裸々に、でも面白おかしく書かれていると思う。
逆に言えば、作者はこれを跳ね返すくらいの努力をして、この本を出すまでに至ったのだろう。作者自身が学校生活を糧にして、母親やおばあちゃんとの生活も含め、作者がどうしてここまで至ったのかが詰まっているのではないか、と思うくらいには生々しく書いている。
この本は上下巻セットで読むのがオススメ。二子がどんな風にこの先変わっていくのか、とても見ものです!
早く下巻読みたいな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2016年8月3日
- 読了日 : 2016年8月3日
- 本棚登録日 : 2016年8月3日
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