- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005008278
作品紹介・あらすじ
「カレシができた!」「カノジョにふられた…」「エッチはOK?」。思春期の恋はウキウキ以上に、とまどいも多い。10代の「性と愛」、そして「ココロとカラダ」はどうあるべきか。いい関係を保つにはどうしたらいいのか。保健室で長年、中学生と向き合ってきた著者が十人十色の恋バナのエピソードをふまえてあなたの悩みに答えます。
感想・レビュー・書評
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保健室には生徒たちの恋バナが咲き乱れている。
・好きってなあに?
・リアル恋愛模様
・自己肯定は、カラダからだって
・恋愛と性の危機
・愛のかたちはいろいろ
恋愛だけではなく、ジェンダーのことや、体のこと、心の成長のこと、犯罪のこと。
保健室の金子先生が皆の相談にのります。
生徒だけでなく、保護者や先生も。
〇保健室の先生って、経験値とたゆまぬ勉強が必要なのだなあと。
〇自分のなかに、まだまだ「~らしさ」のバイアスが残っている。退治していかなくては。
〇10代の子どもたちの起こしたニュースを、なぜの視点で見ていきたい。被害者にも加害者にもならないような種まき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
保健室の養護教諭として働く著者が、生徒の体験をもとに書いた本。
最近は、中学生でも恋愛に夢中なんですね。
化粧やネイルやダイエットや、いろいろな問題行動も。
金子先生は、そういった行動を頭ごなしにダメ! と言わず、~だからやめた方がいいよ、と言っていて好感が持てた。その方が、や~めよ!って気持ちになると思います。
「男らしさ・女らしさ」は、大人の方が無神経になっていると思う。それによって、すごく傷ついている子どもたちもいるんだなぁと思った。 -
刊行日 2016/03/18
「「カレシができた!」「彼女にふられた!」「エッチはOK?」.思春期の恋バナはウキウキ以上に,とまどいも多い.10代の「性と愛」,そして「ココロとカラダ」はどうあるべきか.いい関係を保つにはどうしたらいいのか.保健室で長年,中学生と向き合ってきた著者が十人十色の恋バナのエピソードをふまえてあなたの悩みに答えます.」
序章 子ども+おとな=「ことな」たちへ
「ことな」たちへ/ 「ココ・カラ塾」
1章 好きってなぁに?
恋愛に学習なんて必要なの?/そもそも恋愛って??/思春期の恋愛ファーストステージ/二股ってどうよ?/浮気は男の甲斐性か?/掲示板☆ジェラシーあれこれ/寝ても覚めても──女子バージョン/告白──男子バージョン/リア充って…/中坊語辞典/ 「別れちゃえば」/初期設定の間違い──尽くすって??/掲示板☆「“好きな人”なんていないよぉ…」
2章 リアル恋愛模様
古くて新しいテーマ「友情と恋愛」/メラメラ・ジェラシー/キラキラ・ジェラシー/掲示板☆「モテ」の条件って?/同性愛かもしれない?/恋のピエロ/セクシュアルマイノリティって?/カミングアウト/からだの性、こころの性、「好き」になる性/掲示板☆LGBT当事者の声/失恋をステップに/トラブルのない恋愛なんてありえない
3章 自己肯定は、カラダからだって
ココロとカラダのリニューアル工事中/カラダの変化を楽しんじゃえ!/ココ・カラ塾☆男の子編/ココ・カラ塾☆女の子編/服装チェックなんて、やめてよ/三種の神器、カラー・ピアス・カラコン/おしゃれはつま先から/男の子だって、ニオイに悩んでいる…/爽やかな汗/ココ・カラ塾☆女の子のニオイの話/測定なんて、やんないで!/からだって素敵!/ダイエットは止まらない/からだの自己肯定感って?/整形したいって、ホント?/ワークシートから見えてきた/“男らしく”って言われても/やっかいなジェンダーバイアス/男らしさの呪縛/その子らしさ
4章 恋愛と性の危機
デートDV/デートDVの防止レッスン/DVのうた ゆみティ作詞/性の情報源/掲示板☆思春期のモヤモヤ、イイタイホーダイ/危ないサイト/掲示板☆危ないバイト/性ビジネス/望まない妊娠/自虐ネタ/スクールセクハラ
5章 愛のかたちはいろいろ
人生テープ/剝がした写真/シングルマザーの貧困/掲示板☆「親のようになるのかな…」+アドバイス/母、子、祖父、祖母、孫、父、娘/ねじれた関係性/生き方のモデル探し/家庭内ホームレス/転入生デビュー/ 「響感」カウンセリング/ 「性」と「生」と「政」はつながっている
あとがき
相談窓口 -
養護教諭として長年にわたり中学生と向き合ってきた著者がさまざまなエピソードを紹介してくれる。「コトナ」な中学生たちはいろんなことで悩んだり迷ったりしているし、恋にときめいたり幻滅したり、はたまた危うい目にも遭ったりしている。何とも不安定だけど、そこがほほ笑ましかったり気の毒に思えたり。
プライバシーの問題とかあるから紹介されているエピソードが実話そのままじゃないだろうけど、ちょっと順調に解決しすぎじゃないだろうかとか、著者は本当にそれほど子どもたちに慕われるものわかりのいい人なのだろうかと思ったりも。子どもたちそこまで単純ではない気がする。 -
保健室は学校のなかでも少し特殊な場所。保健室の先生でもある著者のところに集まってきた学生たちのコイバナ。