問題解決に効く「行為のデザイン」思考法

著者 :
  • CCCメディアハウス (2015年9月17日発売)
3.45
  • (16)
  • (49)
  • (41)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 704
感想 : 54
5

私たちが生活をするうえにおいて、さまざまな”バグ”が存在する。
例えば、エレベーターの開閉ボタンの解り辛さ、上へ行くのか下へ行くのか分からないエスカレーター、テイクアウトの飲み物を注文したけれど両手がふさがって財布が出せない・・など行為を妨げることは”バグ”であり、それを解決するためには、”想像体験”をする必要がある。
想像体験とは、相手に成り切りどんなバグが生じるかを空想する事。
体験する役割や目線・目的を変えてみる。(女子高生、おじさん、雨、晴れ・・)(箸とスプーン、部屋と屋外)
・現在は幅広い知識を元にデザインを施されている。
・世の中で求められているデザインを時間軸でたどっていくと、必ず3つのプロセスがある。それはプランニング可視化、告知です。
どんなユーザーが経験するのかというプランニング、どんなUI(ユーザーインターフェース)とビジュアルにするのか、こんなものを作った今までにない体験を提供できると知らせる告知がセット
・「stamug」
・観光地が自分たちはこう売り出したいと言う軸にこだわるのではなく、観光客がどうしたらここへ来たいと思ったのか、ここで何をしたいのかを考え、時際に来ている観光客の行為を観察し、成りきる必要がある。外部の目を取り入れながら、どこが負の循環の始まりかを見極めて物事の循環を逆にします。デザインはモノのプロダクトだけでなく、ブランディングやイメージアップなど形には出てこない概念にも有効です。それはユーザーの行為を吟味すると言う基本を見直せば簡単。
・日本の大手と言われるメーカーで残念なのは「禅の見方」が架けているところです。禅の見方とは丁寧で言葉は少なく、本質を突いたものを最上と考える見方
この見方を無視するとあらゆる方面から求められた要素を取り入れ、万人に合わせた行きすぎたユニバーサルデザインや押しつけがましいユーザーフレンドリーなプロダクトやサービスになってしまう。
・語義からかんがえると、本来のデザイナーとは問題を可視化する能力を備えた人。まだ顕在していない問題を見つけ出して解決する人であり、その上で形にして表現できるスキルを足した人であります。現代では更に、作ったものをどう伝えるかと言うプロデュース力もデザイナーの職業能力として求められている。
・濃い専門性を複数持つこと。ダブルメジャー
法学×デザイン、医学×デザイン。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月20日
読了日 : 2016年3月20日
本棚登録日 : 2016年3月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする