ギリシャ神話を殆ど知らなかったので、入門書的に読みたくて購入。阿刀田高さんの教養書シリーズは、充分な知識を得られるのもさる事ながら、小説家ならではのユーモラスな視点で古典文学を独自の解釈も交えて柔らかく読者に伝えてくれる。とても読みやすくて面白い本だった。聞いたことのある名前のギリシャ神話十二神たち。それぞれの面白エピソードが忘れられない。ゼウスが好色だった話。美の女神、ミロのビーナス。冥界の神ハデスと古事記の類似点。エロス=キューピッドで彼にも恋をした青年期があったこと。豪傑な戦士オリオンとサソリの戦い。ナルシズムの語源になったナルキッソスは死んで水仙の花になったこと。とにかくわくわくするような逸話ばかり。忘れないようにこれら全て記憶に留めておきたい。そしてヨーロッパ旅行に行きたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月9日
- 読了日 : 2022年12月9日
- 本棚登録日 : 2022年12月5日
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