初めて読む西原理恵子さんのエッセイ。
テレビなどでお話されているのは見たことがあるのだけれど。
同年代でありながら私との生い立ちのなんと違うことか。
私の年代でも東京と地方の産業がない地域とにこんなに格差があったとは驚きであった。
それでも彼女はたくましい。そしてご自分の経験から知恵を得て努力し続けた人だからこそ書ける地に足のついた文章。働くことの大切さ、お金を得ることの大切さをわかり易い言葉で又熱い情熱を持って語っている。
私自身は愚かにも女の子は養ってもらうのが当然と何の疑いもなく生きてきたけれど、実際問題養ってなどもらえず、働かなければ糊口をしのげない有り様。それでもお金がなくても、働いている人を見ているとああ、大丈夫、まだ私は働ける、あんなこともできる、これもできる、とそのことに希望を見出すことが実際にある。
覚えておいて。
どんな時でも、働くこと、働きつづけることが「希望」になるっていうことを。
ときには、休んでもいい。
でも、自分から外に出て、手足を動かして、心で感じることだけは、あきらめないで。
最後の説法が実感として迫ってくるエッセイ。
子供にも読ませたいと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2014年1月31日
- 読了日 : 2014年1月31日
- 本棚登録日 : 2014年1月31日
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