十六歳の肖像―グイン・サーガ外伝(7) (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房 (1986年12月1日発売)
3.39
  • (9)
  • (9)
  • (41)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 228
感想 : 6
4

アルド・ナリス、ヴァレリウス、マリウス、スカールのそれぞれ16歳の日々を綴った短篇集。それぞれが無垢の少年から、自らのおかれた立場を理解し大人への一歩を踏み出す瞬間です。その時は自らの中に暗い部分を取り込むことを意味しています。
特にスカールの物語が、胸に迫るものがあって心に残ります。
また、ヴァレリウスの物語も、魔道の世界が舞台担っており迫力たっぷりです。
それて、最後の中島梓の解説(要は栗本薫のあとがき)が、筆者の思いが吐露されていて迫力があります。

闇と炎の王子―ナリス十六歳
暗い森の彼方―ヴァレリウス十六歳
いつか鳥のように―マリウス十六歳
アルカンド恋唄―スカール十六歳

著者:栗本薫(1953-2009、葛飾区、小説家)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2017年4月24日
読了日 : 2017年4月21日
本棚登録日 : 2019年1月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする