アルド・ナリス、ヴァレリウス、マリウス、スカールのそれぞれ16歳の日々を綴った短篇集。それぞれが無垢の少年から、自らのおかれた立場を理解し大人への一歩を踏み出す瞬間です。その時は自らの中に暗い部分を取り込むことを意味しています。
特にスカールの物語が、胸に迫るものがあって心に残ります。
また、ヴァレリウスの物語も、魔道の世界が舞台担っており迫力たっぷりです。
それて、最後の中島梓の解説(要は栗本薫のあとがき)が、筆者の思いが吐露されていて迫力があります。
闇と炎の王子―ナリス十六歳
暗い森の彼方―ヴァレリウス十六歳
いつか鳥のように―マリウス十六歳
アルカンド恋唄―スカール十六歳
著者:栗本薫(1953-2009、葛飾区、小説家)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2017年4月24日
- 読了日 : 2017年4月21日
- 本棚登録日 : 2019年1月7日
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