噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年8月10日発売)
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感想 : 9
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石先生の本は、とれもおもしろくて勉強になる。本書もそう。綿密な調査に基づいているけれど、学術に寄りすぎていなくて読みやすい。
御年80を過ぎての本だとはビックリ。こういう方には年齢は関係ないな。

メモ
■1707年の宝永地震は推定M8.7の南海トラフ三連動地震。その後富士山が大噴火した。
■マグマの対流で地磁気がつくられ、太陽風や宇宙線の影響を遮っている。火山は地球に生物多様性と恵みをもたらす。
■火山灰中の硫酸塩エーロゾルは大気中に滞留して太陽光を遮り「火山の冬」をもたらす。
■地球の過去の環境を推定する手法として、氷床コア、年輪幅などが使われる。
■米国のイエローストーンは地上最大の活火山とも呼ばれる。
■大航海時代のポルトガルはリスボン地震を発端に没落した。
■アリューシャン列島から千島列島には300以上の火山が連なる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年12月26日
読了日 : 2023年12月26日
本棚登録日 : 2023年12月24日

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