カイジ 「命より重い! 」お金の話

著者 :
  • サンマーク出版 (2013年4月19日発売)
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感想 : 173
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漫画のカイジが好きでタイトルに惹かれ読んでみました。
僕はお金に関するハウツー本とか自己啓発本をよく読みます。そんなにお金が好きという訳でもなく、どうしたらお金から自由になれるか、その答えを無意識に探していたのかもしれません。
いや、すいません。嘘です。楽してお金が欲しいです。

わかりやすくていい本だと思いました。
下記はいいなと思った点。

●長い間、日本企業は“必要経費方式+一生涯保証型”で給料を決めていた。しかし、最近は主婦がするパートのような仕事(家賃などの生活費がかからない)をメインとして仕事する人が多くなって来た為(フリーターなど。家賃などは考慮されていない)生活がかなり厳しくなる傾向。また、正社員でも一生涯保証型ではなく期間がある仕事も多く、“必要経費方式+一生涯保証型”の考え方はなくなりつつある。
●宝くじの当選者は不幸になる
満足感はだんだん減っていくため。
●借金は元金均等返済と元利均等返済の2種類の返済方法がある。
利子は単利と複利。リボ払いなどは複利。
●連帯保証契約の根保証は危険。
●サンクコストと機会費用の考え方←大事
●小さい失敗はいくらでも結構。ただ、致命的な失敗は避ける。保険を活用するのは致命的な失敗を避けるのに良い。
●月給の高い仕事よりも働きつづける能力を身につけられる仕事に就く。

で、最後のまとめのページで冒頭の僕の求めていた答え(お金に縛られない生き方)がなんとなく書いていました。
人が亡くなった時に遺産が3000万くらい残るパターンが多いそうです。子供に遺すというお金でもありまた本人が使いきれなかったお金です。割と充分なお金があったとしても不安は一生消えないということかもしれません。
そのお金に対する不安を消す方法は、「変化に対応し、どんな社会でも働ける自信があること」のようなことが書いてます。(※専門的な技術を身につけることではない。技術はどんどん進化し、仕事として必要がなくなる可能性がある。)
これはある意味逆説的なことです。なぜなら多くの人が安定していて給料も良い会社で働きたいと思います。基本的に変化を嫌います。
自信については、変化が怖くなければ経験さえ積めば勝手についてきそうな気がします。
僕は堀江もんが好きなんですが、この方なんかはまさにこの「変化に対応し、どんな社会でも働ける自信があること」を地で行っている人だと思います。
ですんで、僕も頑張ります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年3月13日
読了日 : 2015年3月13日
本棚登録日 : 2015年3月13日

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