教養としての上級語彙: 知的人生のための500語 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社 (2022年11月24日発売)
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本棚登録 : 245
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博覧強記の評論家である著者が、中学生のころから延々と作り続けてきたという「語彙ノート」。そこにメモしてきた「上級語彙」約1万語から、500語を厳選して紹介した本だ。長年の趣味が結実した「実用書」である。


「上級語彙」とは、「高級語彙」(学術用語、専門語)と日常語の中間あたりに位置する、やや難しい言葉や表現を指す。

私は図書館で借りて途中まで読み、「これは手元に置いて何度も読み直したい」と思い、あえて紙書籍を購入した。ライターがボキャブラリーを増やすためにも役立つ本だ。

取り上げられた「上級語彙」には、私が知らなかった言葉もけっこう多い。また、知っていても意味を微妙に取り違えていたものも少なくなかった。勉強になる。

辞書のような無味乾燥な内容ではない。読み物として楽しめるような工夫が随所に凝らされているのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 知的生産の技術
感想投稿日 : 2023年2月1日
読了日 : 2023年2月1日
本棚登録日 : 2023年2月1日

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