ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

  • 日経BP (2001年12月21日発売)
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ビジョナリーカンパニー1(時代を超える生存の原則)の前編。
ビジョナリーカンパニー2では、ある時をさかいに急に業績をのばした企業を分析。
飛躍の瞬間に、何がビジョナリー・カンパニーの中でおこなわれたのかが書かれています。

最大の見所は、登場した優良企業の半分以上が消滅、もしくは倒産していることですwビジョナリーカンパニーとは結果論である...

○適切な人を組織に入れる
・最も有名な一節。「バスに乗せる人を選べ」
・ビジョナリー・カンパニーでは目標を決めてから、それに見合う人を組織に入れていなかったという法則。
・適切な人を集めてから目標を決めていた。
・本書では、バスに乗せる人を選ぶことが重要で、ビジョンは必要無しとまで書かれている。
・社員への「動機付け」は行わない。というより動機付けが既に完了している社員ばかりになるから。
→中小企業ではムリなお話でもある。

○3つの円が重なった部分(ハリネズミの概念)に集中する
(1) 世界一になれる部分はどこか
(2) 経済的原動力になるのは何か
(3) 情熱をもって取り組めるのは何か
3つの円が完全に重なった部分に集中せよ

○人ではなく、システムを管理する
ビジョナリー・カンパニーは規律の文化を作るが、比較対象企業は規律をもたらす暴君がいるだけ。
前者は有益だが後者は有害であり、似て非なるもの。

○新技術にふりまわされない
・ITなど、新しい技術を使えば業績が上がるわけではない。
・「3つの円が重なった部分」を促進する新技術だけが業績を伸ばす原因になる。

○劇的な転換はゆっくり進む
・飛躍した企業は「なすべき事」ではなく、「してはならない事」「止めるべき事」を重視している
・劇的な転換が起きている最中に何か特別なことが起きているわけではない。今までの行動の蓄積によって、急にスピードが上がっているだけである。

○まとめ
業績が飛躍する瞬間に何かが起こっているわけではない。
今までの積み重ねの結果、あるとき急に飛躍しているだけ。
その積み重ねとは何かが法則的に書かれているのが、ビジョナリーカンパニー2。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営学
感想投稿日 : 2020年11月21日
読了日 : 2020年11月21日
本棚登録日 : 2020年11月21日

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