三好十郎 (1) 炎の人 (ハヤカワ演劇文庫 22)

著者 :
  • 早川書房 (2009年5月5日発売)
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感想 : 4
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2011年2月2日読み始め 2011年2月5日読了。
長塚圭史演出「浮標」を見る前に予習をしようと思って読みました。
三好十郎という有名な劇作家が書いたゴッホのお話です。現在ではゴッホをテーマにした映画や本はかなり出ているので、やっぱり古い作品ゆえの今更感はどうしてもあります。たぶん書かれた当時ではまだ新鮮だったのだと思いますが。
しかし、最後の畳み掛けるようなゴッホのセリフはなんだか熱いものがこみあげてきます。古い感じなんですけど。たぶん舞台で俳優が熱演したら感動できると思います。
解説では三好十郎の娘が当時のことを語っていますが、戦後で物がない時代に作者のもとには日本では貴重なゴッホの画集がたくさんあったそうです。また、三好十郎も絵が好きで自画像を書いていたとか。本書でも書かれる芸術論は「浮標」でもっとしつこく詳しく書かれています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2011年読んだ本
感想投稿日 : 2011年2月6日
読了日 : 2011年2月6日
本棚登録日 : 2011年1月19日

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