『漂流教室』5巻。ついに佳境。
今回の内容は、
・『漂流教室』と言えば……ヤツら。
・大友くん
・モウ◯◯ウ
・『漂流教室』と言えば……の有名なヤツら。前巻からの続きで、ついに正体が明らかに。1巻の川本三郎さんの解説でも少し書かれていたが、『エイリアン』よりも当然だいぶ前。スティーブンキングの『キャリー』よりも前、スピルバーグの『ジョーズ』よりも前の作品。『エイリアン』も元を辿ればクトゥルフだったと思うが、楳図先生のイマジネーションのすごさ。
「ひとりの心の動きが、他のすべての者の心に伝わるはずのわれわれに、相談ということばはない。」←このセリフに大変驚いた。これはナウシカの「個にして全、全にして個」の先取りじゃないんか、と(ナウシカの元は仏教らしいが)。そして即総括!内ゲバ!!連合赤軍、あさま山荘。このくだりは、後半の大友くんとの件とも対照的になっている。
・大友くん
序盤から描かれていた伏線がついに。かつて読んだ際には細かい点にまったく気付けていなかった。『漂流教室』って勢いでバーッと読んでしまうので伏線に気付きにくい気がするが、キャラクターの表情できちんと描かれていたので驚く。
最終巻まで読んだあとにウィキペディアを読むと、楳図先生は膨大なプロットを書いたあとに連載開始したらしい。そうだろうなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2022年4月27日
- 読了日 : 2022年4月20日
- 本棚登録日 : 2022年4月19日
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