漂流教室 (5) (小学館文庫 うA 15)

著者 :
  • 小学館 (1998年11月17日発売)
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感想 : 17
5

『漂流教室』5巻。ついに佳境。
今回の内容は、
・『漂流教室』と言えば……ヤツら。
・大友くん
・モウ◯◯ウ

・『漂流教室』と言えば……の有名なヤツら。前巻からの続きで、ついに正体が明らかに。1巻の川本三郎さんの解説でも少し書かれていたが、『エイリアン』よりも当然だいぶ前。スティーブンキングの『キャリー』よりも前、スピルバーグの『ジョーズ』よりも前の作品。『エイリアン』も元を辿ればクトゥルフだったと思うが、楳図先生のイマジネーションのすごさ。

「ひとりの心の動きが、他のすべての者の心に伝わるはずのわれわれに、相談ということばはない。」←このセリフに大変驚いた。これはナウシカの「個にして全、全にして個」の先取りじゃないんか、と(ナウシカの元は仏教らしいが)。そして即総括!内ゲバ!!連合赤軍、あさま山荘。このくだりは、後半の大友くんとの件とも対照的になっている。

・大友くん
序盤から描かれていた伏線がついに。かつて読んだ際には細かい点にまったく気付けていなかった。『漂流教室』って勢いでバーッと読んでしまうので伏線に気付きにくい気がするが、キャラクターの表情できちんと描かれていたので驚く。

最終巻まで読んだあとにウィキペディアを読むと、楳図先生は膨大なプロットを書いたあとに連載開始したらしい。そうだろうなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年4月27日
読了日 : 2022年4月20日
本棚登録日 : 2022年4月19日

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