石井克人監督の『茶の味』、けっこう期待していたのに面白くなくてがっかり、げんなり、ぐったりしました…疲れた…。
(あとで調べたらキネ旬ベスト10にもヨコハマ映画祭ベスト10にも入っていない…そらそうだわ)
理由ははっきりしていて、大して面白くないものを2時間20分も観せられたせい。せめて2時間に切り詰めていたならもっと面白くなったはずなのに…(そうしたら★4って感じでした)。
石井克人さんの作品は『鮫肌男と桃尻女』しか観たことないけど、そちらもあまり好きじゃなくって。この人、タランティーノと相思相愛みたいな人ですね。その流れがあるのとカンヌで公開されたからか、海外ではなぜか評価がけっこう高い。字幕も日本語字幕はなく、英語字幕のみ。
鮫肌桃尻の時の感想も同じで、我修院達也は最高に面白くて100点。この映画も我修院達也の出演シーンだけを抜いて20分ぐらいに編集したやつを観たい。(こう書くとなんだかAVみたいだ。まあ某つべに三角定規なの〜とか色々あるけど。)
我修院達也…というより、私の世代だとギリ若人あきら。失踪事件で大騒ぎになって「テトラポッドこえぇー!」と思った記憶が。
改名して石井監督作品にはなくてはならない人に。あと『千と千尋の神隠し』とかですね、友達ともよく話すけど「我修院はいつもおもしれー!」です。
我修院達也が普通にしてても面白いのに、作品中だとよりキャラが濃くて面白い。我修院が面白すぎるから、他の部分で面白くしようとしてもぜんっぜん面白くない!我修院が主役で良いのに!!群像劇で色々アイデアを詰め込みすぎで、大切なところに焦点が合ってない感じがします。
2004年ともうだいぶ前の映画。この頃の映画はけっこうこういうタイプのものが多いかも。松尾スズキの『恋の門』を思い出しました。こちらはけっこう好きです。
まずは面白い映画を作って、ヒットさせて、飽きたから変わったものを作ろう…なら良いと思うけど、石井監督はわりといきなり奇を衒ってる感じがして。「石井ワールドだからね」みたいな、そういうのもあんまり好きじゃない。
監督曰く、これまでの作品のようにテンポが速いアクションではなく、ファミリーもののコメディをやりたかったそうだけど、テンポがただ遅くて無駄が多いのと、緩急がついてるのは全く違うことだと思う。
出演者、脇役チョイ役が今では有名になった人たちばかりで豪華でした。そして顔がアップにならない人が多い笑。
土屋アンナはほぼ同時期に『下妻物語』に出演。今では2代目夏木マリみたいになってますけど。
主演の女の子が可愛らしいけど、俳優業は引退されたみたい。アバレンジャーに出てるそうなので観てみようかなと思いました。
- 感想投稿日 : 2020年4月16日
- 読了日 : 2020年4月13日
- 本棚登録日 : 2020年4月13日
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