すっげえ面白かった!!!!
ホラー映画は今までほとんど観てこなかったので、ブクログを開始してから観たものがほぼ全て。登録してるのが30本ちょいなので、登録してないものを入れたら今までで観たのは40本ぐらいですかね。
それら観てきたものの中では一番面白かったかもしれない・・・。いや一番は言いすぎかもですが、トップ3には入ったかも。あと2本は『ローズマリーの赤ちゃん』と『キャリー』。
ホラー映画って、みんな(他の人)がなんで観てるんだかちょっとよくわからない。「怖さ」「スリル」を求めてるんだろうか・・・?高校生ぐらいまでだったらそれもあったと思うんですが、もういい歳なんで何観ても全然怖くないんですよ・・・。「バーン!!」みたいなびっくり要素は好きなんだけども、その他は「うん、はいはい。わかったわかった。」みたいになるんで全然怖くない。「怖さ」を求めるんだったら、ホラー映画以外の方が怖いんで。
そういう「怖さ」だけだと、映画全体の「面白さ」は足りなくって。ミステリ・サスペンス映画もそうですが「謎解き」要素だけだとどうでもいいんです。この『シーバース』は面白かった・・・。
クローネンバーグの映画は『ザ・フライ』なんかもそうですが全然怖くないんです。その代わりにキモいんだけど。『シーバース』は長編第一作なのでそこまではキモくない。
ただこの人はもう、ド変態で・・・『クラッシュ』なんかもそうで、あれは原作のせいもあると思うんだけど。『クラッシュ』と『イグジステンズ』のド変態っぷりがよくって。前者はマジメな変態だけど、後者はバカな変態。
『シーバース』は変態っぷりがもう、ほんとよくてですね・・・後半の「ダメだこりゃ、次行ってみよう」とかですね、本当に笑える・・・クローネンバーグ本人に対しては「ダメだこいつ・・・早く何とかしないと・・・」と思うんですが、1作目がこれでド変態なまま巨匠になってる(笑)。
冒頭のシーンから「なんじゃこりゃあ!!!」と思って、ぐいぐい引き込まれました。サービスがハンパないです。まあこの映画のテーマがそれなんですけど・・・作中でセリフとして語らせてて、クローネンバーグ作品を貫くテーマにもなってます。監督の考え方。
あと、主人公?の医師が躊躇しないところが最高ですね。めちゃくちゃ笑える。ラストも良い。
これが1作目でクローネンバーグはほぼド素人だったそうですが、そのせいもあってか異常な面白さ。素人っぽさは全然感じられなかったです。
映像特典のインタビュー、制作裏話もとても面白かった。『エイリアン』の4年も前っていうのがこれまたすごい。
- 感想投稿日 : 2014年4月11日
- 本棚登録日 : 2014年4月10日
みんなの感想をみる