誤認逮捕 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年9月29日発売)
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本棚登録 : 54
感想 : 13
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2011年11月15日、読了。

どうも退屈な本であった。読みやすくはあるんだけれど。結局のところ、誤認逮捕は警察の思い違い、真犯人のなすり付けなどにより発生するものであり、人間である以上誤認逮捕は必ず発生する。

一番最初に紹介された、ATMで金をおろそうとしただけで犯人扱いされ警察に取り押さえられ、挙句命まで落としてしまった人の話は衝撃的だけれど、それ以外の話はどこにでも転がっているような下らない話。まぁ、それだけ誤認逮捕はありふれた下らないミスや人間の醜さ、見栄から発生するということか。

作者の見解も凡庸。本当に専門家なのだろうか?ただ警察組織のノルマ主義に怒りを呈し、嘆いているようにしか感じない。誤認逮捕がすぐ身の回りにある事を主張し、それを防ぐために「手帳で何日何時に何をしたか詳らかに記録すること」が重要と述べているけれど、身の回りに逮捕された人間なんてそういないのに、誤認逮捕に備える人間なんているのか?

とにかく、自らが警察に、全く身に覚えの無い容疑で逮捕されたら徹底的に黙秘を貫こうと思った。

星三つ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年11月15日
読了日 : 2011年11月15日
本棚登録日 : 2011年11月15日

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