八雲京語り 宮廷に鈴の音ひびく (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年6月15日発売)
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西の武家と東の公家の二大勢力が拮抗する架空の中世日本が舞台だ。男も敵わない武家の鬼娘の雲雀が、和睦のため公家に嫁ぐが、相手は10歳も年下のお飾り東宮だった。この夫の鈴鳴ために宮廷内で歌合せで奮闘する雲雀。祀矢のために鈴鳴を鍛えたりする。お飾りでなく皇帝を目指そうというのだ。しかし、宮廷には鬼が出没し、裏で陰謀が進んでいた。
侍女の小未苗や夫の鈴鳴、ライバルの鎬雨と少しずつ心を通わせていったりするところや、それぞれの人物の悩みや劣等感が表現されていたりするところに共感した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2021年10月3日
読了日 : 2021年10月3日
本棚登録日 : 2021年10月3日

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