一見「生と死」という重いテーマだが、ジョークやユーモアがうまいこと融合した、陳腐な言葉かもしれないが見事に「優しい」気持ちにさせてくれる作品。少し出来すぎた話だよなーと思いつつ、終始作品から伝わる温かさとエンディングの爽やかな感動が、そんな思いをふっとばしてくれた。シーンごとで異なるカメラワークや音楽などの演出が新鮮で、ガンという深刻なテーマと真摯に向き合いつつ、爽快感がある。脚本もしっかりと練られているのがわかる。主役のジョセフの繊細でどこかコミカルな演技も良いし、セス・ローゲンを筆頭に脇役陣が良い味を出している。
人に気遣ってもらうのって、案外自分自信がいつの間にか気遣って気苦労するもんで、その人間関係が絶妙に描かれている。替えるのが無理なら自分が変えればいい、と。友人や家族に、オススメしたい1本になった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2012年8月8日
- 読了日 : 2012年8月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月8日
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