表紙絵とタイトルだけで買った本。んー早まったかな。
タイトルやテーマとはかけ離れたスピードでストーリーが展開していくので、落ち着けないし、くつろげなかった。普通ならシリーズ3冊で描かれるくらいの時間経過が詰め込まれていた。
貴子がたそがれ図書館に、ボランティアたちとの心の距離を縮めながら少しずつ馴染んでゆき、素っ気なく説明的な図書館の描写が徐々に変わってゆき、貴子の心の変化が映り込むようにじわじわと、ほんの小さな書架の傷にさえも愛着を感じてゆく様子がゆっくりゆっくり…そんなことを期待していたので、スピードについてゆけないし、登場人物の誰も印象に残らない。せっかくの魅力ある設定が、急ぎすぎるペンで台無しにされたような気がする。
最後に。
僕ならたそがれは平仮名では書かない。図書館には図書館にふさわしい名前がある。
黄昏図書館。
そうしてこの名にふさわしい、もっと深い物語であってほしかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年5月24日
- 読了日 : 2014年5月24日
- 本棚登録日 : 2014年5月15日
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