恋する竜の島 (HertZ&CRAFT)

著者 :
  • 大洋図書 (2020年2月1日発売)
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本棚登録 : 60
感想 : 4
5

千年を超えて愛を捧ぐ竜と人間たちの話。

黒竜編では黒竜の生まれ変わりが黒竜時代の恋人を探すお話。
竜と契った者に移る竜痕を探して色んな女性を脱がしていくのはコメディもの。
しかしすーぐそばにいた舎弟が元恋人だったという。
コメディ要素が強いんだけど、黒竜の息が嵐を呼んでしまうため千凪と会う時は息を殺して接しており、千凪の名前を呼ぶために、愛を言葉にするために人間になりたいと願う黒竜。なんとも切ない設定…。
生まれ変わる千年を一瞬と捉える黒竜と戸惑う千凪のすれ違いが切ない。
再会するも、明るいキャラクターのようで千凪ではなくなってしまっている自分を出せずにいる靖臣も切ない。
まあくっついたあとはエロエロなんですけどね?(笑)

白竜編では白竜様は白竜のままだし事業もしているしもうハイスペック通り越しています。(笑)
記憶のない生まれ変わりは竜痕はあるものの妹の医療費と引き換えにカラダを差し出しているという設定。
記憶がなくても少しづつ惹かれていき、最終的には記憶も思い出してくっつくのだけども。
とりあえず初めましてでカラダを求めてきた白竜が一途で実は過去に抱いたことがなかったりのギャップが萌えポイント。
前世は想いだけで繋がって契っていたのですね…
虹野のツンデレ具合もかわゆいので見ていて微笑ましい。

エロコメディとシリアスの割合がとても良いです。
説明台詞より描写で判断するような内容も多いので何回か読み返して噛み砕いて理解するようなところもあったり。
全て読んだ後にカバー裏を確認すると靖臣と白竜の独白がね、最高なんです!!
本当に結ばれてよかったです!! 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL
感想投稿日 : 2020年3月21日
読了日 : 2020年3月21日
本棚登録日 : 2020年3月21日

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