星座占いの本の文章が好きだったので
占いとは別のも読んでみたいと思って、これを。
恋愛系のエッセイは普段読まないので比較とかはできないですが。
とても良かったです。
横書きで、文章も短めなので、簡単にさくっと読めてしまいます。
ただ、文章は短いけれど、濃い。
そして心地良い柔らかな重さを携えています。
石井さんの言葉は
優しさに満ちているのだけど
それで、相談者の悩みをごまかしたり
勝手に結論付けたりはしない。
目線はあくまで対等で、かつ慈愛に満ちている。
対話と、思索。
丁寧に、一つ一つ、掬い上げるようにして
きつく絡まって投げだしてしまいそうな感情の糸を
共感しながら、まっすぐに向き合い、解していく感じ。
その骨子は冷静で論理的だし
なにより誠実だ。
恋愛についての話だから
詩情に満ちた表現が多いのも素敵です。
恋とか愛に悩んでいても、悩んでいなくても
人間として、相手と向き合うことについて、
真剣に考えたい人にはオススメだと思う。
あと、恋愛に苦手意識を持っている人とか
自分には関係ないとか思っている人には、とくに。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
読み物・エッセイ系
- 感想投稿日 : 2010年10月2日
- 読了日 : 2010年10月2日
- 本棚登録日 : 2010年10月1日
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