垣根と境内 (eyesコミックス)

著者 :
  • ホーム社 (2021年7月21日発売)
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本棚登録 : 381
感想 : 10
3

好きなものへの執着が強いクール系×内心過去のトラウマが根強く残っている無邪気系。催眠術BL・青春サスペンス。★3.6

おまるさんの描くサスペンスBLに弱い。
学生同士と催眠術BLをこう組み合わせる発想はなかった。才能怖い。
まず、垣根の『好きなもの以外興味がない』感覚は、もしかして父親譲りな部分もあるのかなあと。
やっていることは異常かもしれないけど、可愛げも何も、父親が放任気味だったことがきっかけで……息子の言葉を子どもの言葉として受け取れなかったのは、息子と向き合う時間が全くない状態で垣根の才能の大きさへの畏怖が勝った=話が通じる相手ではない前提でしか話さない、のかも。
怖いかも知れないけど、生み出してしまった意識もないくらい放置して、恋人(再婚相手?)がいればその人に母親をさせて、あとは概ね子どもが一人で自ずとまともな人間に成長するものだと思ってそうでもある。
高校卒業したら二人で家出るのかな……とか考えていました。
なので、ラスト垣根宅を利用するのはちょっとあんまり垣根父が不在のタイミングだとしてもハートがつよいのでは。(困惑)
考えようによっては、父を父と思ってなさそうなのは面白いけども。
境内は、催眠術かけられる前の時系列で既に理想に恋する乙女気味だったので、開発されたというよりは開花させられてるようなものですよね……街デートのわんわん境内可愛かったです。
自分が嫌いを考える暇もないくらいになって良かった……。

協力店ペーパーは『夏休みにしたいこと』、
とらのあな特典は『境内→垣根(ある日のほのぼの)』

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画 BL・GL
感想投稿日 : 2021年12月1日
読了日 : 2021年11月30日
本棚登録日 : 2021年11月30日

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