騎手の立場から現在の競馬会を憂い、JRAを批判する一冊。
エージェント制度という仕組みと、それに伴う外国人ジョッキーの騎乗の増加、日本人ジョッキーの減少が問題として、そのような状況を野放しにしているJRAを批判している。
レース以外の場で、騎手は何をしているのか、レース中に騎手はどのようなことを考えて騎乗しているのか、など競馬を観戦しているだけではわからない内容も数多く、興味深い。
騎手や調教師の個人名を多く挙げているため、自由な文章に少し不安になる反面、とてもイメージが沸く。注釈が多いため、競馬に明るい人でなくても多少は読み易い内容となっている。
・欧米の競馬では、同一馬主の馬がワンツーゴールした場合は併せて一着として三着が繰り上がって二着となる。
・エージェント制度―騎手と契約した競馬専門家の記者などが、騎手に代わって厩舎回りをしながらいつのレースのでどの馬に誰を乗せるか決める仕組み。
・調整ルーム―土日の競馬に備えてJRAの騎手なら必ず入らなければならない宿泊施設。各競馬場に併設されていて、八百長などを行わないよう外部との連絡を絶ったり、コンディションを調整したりすることが目的。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他本
- 感想投稿日 : 2013年12月15日
- 読了日 : 2013年12月15日
- 本棚登録日 : 2013年12月15日
みんなの感想をみる