間違いだらけの食事健康法 ~現代人が「慢性病」を抱えた理由~ (知りたい! サイエンス)

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  • 技術評論社 (2013年4月25日発売)
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4

他の健康法を引き合いに出す視野の狭が読み難さを醸し出しているけれど
具体的に裏付けられた狩猟採集時代の暮らし方から学ぶという
内容にはうなずけるものがある

実際に、三ヶ月の体験を自分の体で試みることにした

しかし実践するとなると資料がバラバラで大雑把すぎて
半信半疑のままに献立を作らなければならない
個々の食物に対する長所と短所を
物理的にも科学的にも具体的に示すリストがほしい

曰く:
人間の発生から追う歴史的に見ると農耕や牧畜の歴史は余りにも短く
遺伝子的にまだ穀物や乳製品に対する肉体的な問題が解決されていない
したがってリーキーガット(腸の粘膜を痛める)によって
腸の毛細血管を通して血液に直接
蛋白などの栄養素や細菌類を体内に送り込んでしまい
白血球による抗原抗体反応を起こし自虐的に免疫力を弱めてしまう

出来る限り自然状態で新鮮な食材が望ましい
加工食品を避ける
麦から白米にして一日一椀を目安にして野菜果物と一緒に食べる
肉魚を多めに摂る 肉は赤身
人類から遠い種を選ぶ
牛馬よりも豚や鶏・大型魚よりも小型のイワシやサバやにしん
デンプン質を避ける=ジャガイモに
レクチンやサポニンを避ける=豆・ナス科・ジャガイモ
糖類の高いものを避ける=ブドウ・マンゴー・バナナ
適度な間欠断食は「倹約遺伝子」を活性化してインシュリン感受性を高め、
糖尿やメタボの予防となる
高温調理を避ける=糖と蛋白が結合してAGEsを生成し慢性炎症の原因となり老化を早める
直火を避けて煮る・茹でる‥蒸す・低温で焼く炙る
おすすめの油は、飽和脂肪酸のココナッツオイル・
使える油は、  単鎖不飽和脂肪酸オリーブ・アボガド・マカデミア
避けるべき油は、長鎖不の飽和脂肪酸
        ω6脂肪酸=摂り過ぎると心臓血管障害=
        べに花・コーン・菜種
       *ω3脂肪酸=参加しやすい=ドレッシングならば可
        亜麻仁油・大麻・ウオールナット

糖尿の原因:夜更かしはメラニンの減少による慢性炎症
      睡眠不足は過食による慢性炎症
      睡眠障害は食欲が増えてインシュリン抵抗性と血糖値が上昇し
      認知症や糖尿とメタボ。夜間勤務で心筋梗塞の脳卒中
運動不足: 有酸素運動を一週間に150分で慢性病のリスクが下がり
      健康なミトコンドリアも増え脳の活動を促す
      ミトコンドリアの呼吸鎖で電子の漏れが減り
      フリーラジカルの発生を抑える

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人間科学
感想投稿日 : 2013年7月22日
読了日 : 2013年7月22日
本棚登録日 : 2013年7月22日

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