技法以前―べてるの家のつくりかた (シリーズ ケアをひらく)

著者 :
  • 医学書院 (2009年10月1日発売)
4.54
  • (43)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 331
感想 : 35
5

「順調に問題だらけ」という終わりのない日常。
その中でどのように支援を行なっていくのか。

「当事者自身が『自分を助けること』を助ける」のが支援の基本である。
「自助=自分を助ける」には、「助ける主体としての自分を見出す」こと、そしてそんな「自分自身と出会う」こと。
「自助の援助」とは、自分自身との出会いを通じて他者とのつながりの回復と創造を目指すプロセスである。

苦しみの中心にあるのは、「誰もそばにいない感覚」。
「誰かそばにいる感覚」を得るには、できるだけ多様で生活感に満ちたパワフルなつながりの確保と蓄積が必要であり、専門家はそのような「量的な世界」への媒介者であることが求められる。


読みやすく、興味深かったです。
忘れた頃に読み返していきたい内容でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月19日
読了日 : 2020年4月18日
本棚登録日 : 2020年4月18日

みんなの感想をみる

ツイートする