好きなもの(食)が似ていて、楽しく同じ時間を共有することができる、二人の大人の話。
他人の尊重の仕方や自分の尊厳の守り方は確立されておらず明示されておらず教育も行き届いていないのだ、と気づく一方で、でも少しずつ体系化され言語化され、強い者の特権ではなくただ人のありようを捉えるための方向に進んでいるのだ、と思う。
私にも狡さや弱さや怒りや偏見があって(ない人なんてほぼいない)それを度外視して自分の生き方をこの本が正当化してくれるとか、そういうことでは勿論ないけれど、その人なりの幸福を大切にしている姿に胸が温かくなる、そういう自分がいるのだと思うと、安心する。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月30日
- 読了日 : 2024年3月30日
- 本棚登録日 : 2024年3月30日
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