文豪たちの悪口本

制作 : 彩図社文芸部 
  • 彩図社 (2019年5月28日発売)
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本棚登録 : 1879
感想 : 86
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 太宰が出てくる時点で、「あっ、川端康成に喧嘩吹っかけた話か志賀直哉disだな」と分かってしまった私ですが……。志賀直哉に怒っていたのは織田作も坂口安吾も同じくしてだったようで。死にものぐるいで今を生きろっていう安吾の考え方は好きだし、太宰に対する捉え方も好き。
 
 対して中原中也はだいたい多くの人に喧嘩吹っかけてるようなので、「あーまたっすか」って感じが。でも太宰は尊敬してたんだなあ。初対面でへどもどして、ずいぶんコテンパンにやられた様だけれど。

 夏目漱石の話や菊池寛の話は初めて知った。佐藤春夫と谷崎潤一郎の話は秋刀魚の件でなんとなく知ってはいたけれど、いろいろあったんだねえ……。
直木三十五が作ったとされる諸家価値調査表、腕力1にされてる泉鏡花が不意打ちすぎて吹いてしまったww

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2019年
感想投稿日 : 2019年12月12日
読了日 : 2019年12月12日
本棚登録日 : 2019年12月12日

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