著者の筆力の賜物だろうが、さらっと短時間で読了できる。そのせいかディープな問題なのにカジュアルなテーマのような印象を受けた。
中高年とうたったタイトルだが、アプローチでできているのは中年まで。しかも語っているのは、ほとんど「プロ当事者」。声を発することができないほぼすべての当事者についてはデータでかすかに触れているだけ。
本書では少ししか取り上げられていない精神障害者の割合はもっと多いのではないか。精神疾患からひきこもりになったか、ひきこもりから病を発症したか、なんらかの障害をもつひとがほとんどだと思う。
以上、総合して入門書といったところ。それ以上の内容ではない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
心理学
- 感想投稿日 : 2020年3月5日
- 読了日 : 2020年3月5日
- 本棚登録日 : 2020年3月5日
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