先日鬼籍に入られたジャニー喜多川の評伝。
著者は女性誌の記者時代にジャニーと交流があったとのことで、単なる憶測ではなく、間接的ではあるものの、ジャニー本人の考えがうかがい知れるところが本書の売りだと感じた。
ただ、一時期大騒動となったセクハラ問題についてはあまり深く掘り下げていないので、光と影の華々しい光部分が中心で、影の部分への言及が少ないのは残念。
影の部分に関わるジャニーの感性が、今の一大ジャニーズ帝国を築き上げたと巷間言われていることから、ジャニーと交流のあった著者ならではの、深い掘り下げがあって欲しかった。
もっとも、本書はジャニー生前に出版されたものなので、さすがにそっち方面は書きたくても書けなかったのかも知れないが・・・。
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- 感想投稿日 : 2019年9月21日
- 読了日 : 2019年9月21日
- 本棚登録日 : 2019年8月24日
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