異能の男 ジャニー喜多川: 悲しき楽園の果て

著者 :
  • 徳間書店 (2019年3月8日発売)
3.43
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 4
4

先日鬼籍に入られたジャニー喜多川の評伝。
著者は女性誌の記者時代にジャニーと交流があったとのことで、単なる憶測ではなく、間接的ではあるものの、ジャニー本人の考えがうかがい知れるところが本書の売りだと感じた。
ただ、一時期大騒動となったセクハラ問題についてはあまり深く掘り下げていないので、光と影の華々しい光部分が中心で、影の部分への言及が少ないのは残念。
影の部分に関わるジャニーの感性が、今の一大ジャニーズ帝国を築き上げたと巷間言われていることから、ジャニーと交流のあった著者ならではの、深い掘り下げがあって欲しかった。
もっとも、本書はジャニー生前に出版されたものなので、さすがにそっち方面は書きたくても書けなかったのかも知れないが・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月21日
読了日 : 2019年9月21日
本棚登録日 : 2019年8月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする