古今東西の珍本を一部は写真付きで紹介した本。
本書をユニークだと感じたのは、骨や粘土板に文字を刻んだものや、服に文字を書いたもの等も「本」として紹介していることと、本そのものではなくタイプライターまでも紹介しているところ。ここでは、日本の漢字タイプライターも紹介されている。
日本ついでに言えば、本書では江戸時代に書かれた作者不詳の「屁合戦絵巻」と、国宝絵巻「地獄草紙」、歌川国芳が描いた「南総里見八犬伝」と中国の「水滸伝」の挿絵が紹介されている。
加えて個人的にうれしかったのは、いまだ解読されていない謎の文字で書かれた「ヴォイニッチ手稿」と、アウトサイダーアートで有名なヘンリー・ダーガーの「非現実の王国で」も紹介されているところ。
その他にも全編カラーで紹介されているさまざまな「本」が多く紹介され、眺めているだけでも楽しい一冊となっている。
もっとも、人間の皮で装丁された本の紹介部分はかなりおぞましく感じたが・・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図録
- 感想投稿日 : 2022年5月14日
- 読了日 : 2022年5月10日
- 本棚登録日 : 2022年5月5日
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