2年半前に起きた『ジグソー・キラー』による連続バラバラ殺人事件を模倣した事件が相次いで起こる。かつてジグソー・キラーを逮捕したが、大怪我を負わされPTSDとなったヘンリー警部補が再び立ち向かう。警察とシリアルキラーが別に模倣犯を追い詰めるおいしい構図だが、今ひとつハラハラ感が弱め。が、ラストの解決や最大のピンチはモヤッとはするものの、割と満足できた。結局は警察の敗北だとは思うけど、この結末もアリかな。警察関係者や過去と現在の犠牲者、そして犠牲者候補と登場人物が多すぎて、誰が誰だか混乱させられた。ロンドンにおいて、黒人女性が警部補を務める困難さや夫との対立、上司との微妙な関係。新人刑事ラムーターの成長。そしてヘンリーの素晴らしいチームに期待して、次作も読みたいと思う。
アメリカの警察といえば、コーヒーとドーナツのイメージだけど、今作はイギリスが舞台という事で、紅茶とクッキーがよく登場していた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外作品
- 感想投稿日 : 2022年11月7日
- 読了日 : 2022年11月6日
- 本棚登録日 : 2022年11月7日
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