迷宮の解放と、ファリンの解放と。
前の巻を読み返す暇なく読んでしまったので、なんで「キメラ化したファリンを取り戻すためにヒト以外の部分を食べる」になったんだったか、ぼんやりしたままなんですけど、今まで”食事”のシーンが少なかった分を取り戻すかのような食事!食事!食事!の大宴会は見応えがあったので、「まあ何でも良いか!」の気持ち。
今まで出てきたキャラクター総出演、みんなで支度をして、みんなで食事。
遺恨のある間柄の人たちや、歪み合う種族たちも関係なく、みんなで食卓を囲む。
うっすらと輪郭は見えていたけれど、この作品がコツコツ積み上げてきた物の到達点、それがこの画なんだなぁと思うと非常に感慨深い。
『王』になったライオスというのも、物語の着地としても「そうなるだろうね」という感じであまり意外性がないと言えばそうなんだけど、「だと思った!」というオチだったとしても喜んで受け入れ、また一緒に旅をしてきた面々の新たな出発の様子にもあったけえ気持ちになれるのは、繰り返しになるけれどこの作品がコツコツ積み上げてきた物なんだなぁ…………になって、胸がいっぱい。
大団円やったー
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2024年1月4日
- 本棚登録日 : 2024年1月4日
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