雨にまつわる言葉を拾い集めた小辞典。万葉の昔から現代まで、俳句の季語から気象学の専門用語まで、夥しい数(なんと千九百余語)が収められている。
異なる時や場所に降る雨はそれぞれ異なる名を持っている。雨の数だけ季節や景色があるのだなあ、豊かさの証である。
農耕民族らしく、農作業を妨げる雨の名前がいくつもあって、どれも「サボれて嬉しい」という意味なのが可笑しい。
「雨と冬と夜を三余という。冬は年の余、夜は日の余、雨は時の余。雨が降る日は外で働くことができず、時間に余分が生ずるというのである。『三余は読書にあてるべし』と。『晴耕雨読』ともいう。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Social science
- 感想投稿日 : 2020年11月25日
- 読了日 : 2020年11月26日
- 本棚登録日 : 2020年11月25日
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