日めくり現代英語帳 上 1~6月

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年12月1日発売)
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 言えそうで言えない表現、あるいは気の利いた言い回し、英語話者がよく使う単語や熟語を1日1つ紹介している"GetUp English"というブログを本にしたもの。上巻が1月1日から6月30日まで、下巻が7月1日以降、ということだが、別に日付と内容に何か関連がある訳ではない。まず表現の解説と使われ方の例、さらに似た表現や、その例の中で出てきた別の表現についての解説などが続くが、見開きで簡潔にまとまっており、1つの項目はおそらく2分以内で読めてしまう。
 おれはこのレビューを書くために初めてGetUp Englishを検索してみたが、2017年7月22日現在も続いているようで、そうすると2006年4月からだそうだから、ものすごい数の表現を紹介していることになる。そしておれは、この本をもう一体いつなんだか覚えてないくらいの時期に読み始めて(おそらくここ1年以内だとは思うけど)、途中で飽きて他の本を読んで、その間ずっと家の中の目につくところに放置され、時々思い出したようにペラペラ読んでみるものの、それは継続せず、という状態で、昨日からやっと最後の2か月分くらいを一気に読んで、終わらせた。決して面白くないわけでもないのだけれど、単調なのは事実なので、読み通すというのは意外としんどかった。
 役に立つ表現のオンパレードで、一応マーカーを引きながら読んでいた。もちろん半分くらいは学校でちゃんと勉強して、あるいは資格試験の勉強をちゃんとやれば出会ったことのある表現だが、簡単な単語の組み合わせで、なかなかそういう表現を使う域にはいってないなあ、ということを思い知らされる感じがする。
 いくつもあるが、そのうち適当に取り上げてみる。「ああ、冷たいビール。ほんとにそれが飲みたいと思ってたよ!」"Ah, a cold beer. Just what the doctor ordered!" / "I needed that!" (1/7)、「ママの花瓶を割っちゃって、ひどく叱られたよ」"My mum really gave it to me for breaking her vase." (1/20)、「池袋のあのしゃぶしゃぶの店には何度も行きたい」「ぼくはかなり昔からあの店の常連だ」"I like to patronize that shabu-shabu restaurant in Ikebukuro." "I've been a patron of that restraurant for years." (1/31)、「今の状況はそういうことです」「あのときはそうでした」"That's where it's at right now." "That's where we were at then." (2/27)、「~という噂を聞きましたが」"I heard on the grapevine that ~" (3/11)、「ぼくはほんとうにレムバーグ教授の影響を受けている」"I am really in Prof. Lemberg's sway." (3/28)、proactive (3/31)、「ぼくの知ったことじゃない」"It's no skin off my back." (4/16)、「フランはほんとに自信満々ね」"Fran's really nervy." (4/19)、「スーはほんとにヨガとかに熱心だ」"Sue's really big on yoga an' things." (5/4)、「~と富士子は突然ひらめいた」、「~と菜々子はだんだんわかってきた」"It suddenly dawned on Fujiko that ~", "It gradually dawned on Nanako that ~" (5/8)、「いつインドに行くの?」「明日出発の予定よ」、「このチーズ、臭いよ。腐ってるんじゃない」"When are you off to Indida?" "I'm of tomorrow.", "This cheese stinks! I think it's off." (5/10)、「(電話で)お母さんと代わってくれない?」"Can you put on your mother?" (5/18)、「彼女はちょっと席をはずしております。」、「ちょっと豊と1時間ほど外でお茶してくる」"She has stepped out for a moment.", "I'm just stepping out for an hour to have a coffee with Yutaka." (5/19)、「映画を観に行かない?」、「たくさんの寺院や庭園を見学した」"Why don't we taken in a movie tonight?", "We took in a lot of temples and gardens." (6/2)、「英語では、大学院生や教師や学生がそのように言うときは、majorではなく、specialityやfieldを使います。」"Prof. Taniguchi's speciality is physics.", "What field are you in?" (6/3)、「彼がして下さったことに対して、心から感謝しています」"I owe him a debt of gratitude for all he had done for me." (6/12)、それと関連して「~して下さって、本当に助かっています」"I am very indebted to you for ~" (1/8)、「暑い日はビールが最高だ」"You can't beat a cold beer on a hot day.", "Nothing beats a cold beer." 、「暑さに負けないで」"Don't give in to the heat." (6/14)、「そのうちやるよ」"I'Ll get around to it." (6/23)、あとは意味のないout there (2/11)とか。指摘されてそうだと分かる。同じ2/11には、"How are you going to vote?" で誰に投票するか、というのがあって、whoとかwhichじゃないのか、というのも勉強になった。
 というような感じで、上のような英語がサラッと出てくるのは結構上級者じゃないだろうか。最後にこの本の特徴は、1つ目、やたらと色んな固有名詞が出てくる、2つ目、前に出てきた表現を繰り返して使ってくれるので復讐ができる、3つ目、日本語英語両方からひける索引がある、という感じだろうか。
 とても役に立ったし、これからも見返して、アウトプットまで出来るように頭に入れたいのだけれども、下巻を読め、と言われると、今のところちょっと嫌かもしれない。(17/07/23)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月23日
読了日 : 2017年7月23日
本棚登録日 : 2017年7月23日

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