ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識

著者 :
  • 文響社 (2015年4月30日発売)
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本棚登録 : 144
感想 : 10
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 ディズニーを満喫するための実用的なノウハウと、知るとさらに面白い「バックグランドストーリー」などの雑学・トリビア的要素がバランス良く紹介された本。ディズニーが純粋に好きな著者による内容なので、夢を壊すような仕掛けの暴露話とか、ルール違反になるような裏技の紹介といったものはほぼなく、安心して楽しめる内容になっている。たくさんのアトラクションやレストランやスポットの名前が本文中に出てくるので、初めて行く人というよりは、何回か行っている人なら読みやすいと思う。
 「実用的なノウハウ」の部分では、たとえば「何曜日、何月はどれくらい混むのか」、「混まないトイレはどこか」、「コスパがいいレストランはどこか」、「静かに話ができる場所、あまり人が来ない場所はどこか」、「ディズニーが苦手な人を連れていく場合は」など、著者独自の視点とは言え多くのゲストのニーズをうまく満たす内容になっている。それでいて、「こうすべきだ」とか、「こうしてはいけない」というような押しつけがましい書きっぷりはかなり押さえられていて、こういう楽しみ方もあります、これはしない方が無難です、といったような書きっぷりになっているのが好感が持てる。個人的には、「待ち時間なしだけどおもしろいアトラクション」として紹介されている、シーの「フォートレス・エクスプロレーション」というのは、この前初めてやってみて、意外と面白かった。というか何回も来てるのに、こんなとこあるんだ、という感じだった。ここで紹介されているランドの「ディズニーギャラリー」というのは行ったことないので、次は行ってみたい。
 トリビア的な部分としては、ディズニー好きの人なら頭の片隅に入れておけばもっと楽しめる内容で、「隠れミッキーの数」とか、「昼と夜で演出の違うアトラクション」とか、新たな魅力が発見できるきっかけを与えてくれる。たとえば、シーの「タワー・オブ・テラー」のツアーを企画したスメルディングという人物は、なぜこのツアーを企画したのかと言うと…、という話(p.31)は知らなかった。ランドの「グランマ・サラのキッチン」というレストランの一部が、「ホーンテッド・マンション」の一部になっていて、ここに座って幽霊になる(p.64)、というのが通の楽しみ方らしい。このレストランはコスパも良いし、落ち着ける場所だし、ということで複数の章で紹介されていて、何回か行ったことがあるが、そんなに良いレストランなんだ、と思った。ランドに「CLUB33」という、「オリエンタルランドの役員やスポンサー、取引先の重要人物などが会合を行うためにつくられた」(p.176)ラウンジ、というのがあるらしく、このラウンジ限定のグッズがあったり、アルコールやフレンチのコースが提供されたり、という非公開の場所があるなんて、知らなかった。
 という感じで、マニアの人はともかく、ふつうにディズニー好きの人なら読むだけでも楽しめる本。(15/08/20)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年8月20日
読了日 : 2015年8月20日
本棚登録日 : 2015年8月20日

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