悪魔の手毬唄[東宝DVD名作セレクション]

監督 : 市川崑 
出演 : 石坂浩二  岸恵子  仁科明子  北公次  草笛光子  辰巳柳太郎  加藤武 
  • 東宝
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本棚登録 : 55
感想 : 10
4

悪魔の手毬唄
ノッケからキスシーンだなんて1977年にしては中々挑戦的な映像ですねぇ〜(笑)
この石坂浩二の金田一耕助シリーズはロケ地の旧家がほんの素晴らしい建築で見応えがありますよね。ちょっと調べてみると2013年頃までほぼこのままで残っていたようですね。現在はどうなんでしょうねぇ〜こう言う日本の地方の豪邸って贅を尽くした作りだったりしてとても良いですよねぇ〜
岸恵子が片手間に三味線を引いてるのイカすなぁ〜なんと11 分もかけたアバンタイトルやったんだ。何かいきなり始まったから変だって思ったけど旧い作品だからかなって勝手に思い込んでしまったよ(笑)そらぁそんな事ないわ。だって本作は市川崑監督の横溝正史作品第二弾の大作ですもんねぇ〜しかも最高傑作と言われる作品だもんなぁ〜
若山富三郎さんの磯川警部素晴らしいです。「犬神家…」でもそうでしたけどこの年代の役者さんは方言に全く違和感を感じさせない喋りっぷりはほんと感動するレベルです。もうその地域の人になりきってますもんねぇ〜それにおそらく鼈甲だろうなぁ〜いい眼鏡…
「恩田幾三」って名前は何か忘れられない名前になってる(笑)「犬神家の青沼静馬とスケキヨ」「獄門島の本鬼頭、分鬼頭」とか横溝正史シリーズのキャラ名は脳内に刷り込みされてますねぇ(笑)鬼首村のロケーションも日本の原風景って印象ですね。そう言えば「砂の器」でもそう思いました(笑)総社の井筒屋さんの「梅の部屋」も粋な内装ですねぇ〜
仁礼家も由良家も豪勢な装飾だし、梁が太いですねぇ〜ホント素晴らしい。
駐在さんも辰蔵さんも放庵さんも弁士さんもお医者さんもキャラが濃すぎです(笑)役者さんも個性的な人が多くて面白いですね。
横溝正史シリーズは大体金田一耕助が現場を離れて都会へ調べ物に行って帰って来たら事件を解決しちゃうってパターンですけど、女性が犯人ってのが多いように思います。子を思う母親の愛が暴走してるような印象を受けます。しかし恩田幾三は散々食い散らかして、女の子ばっか4人も作っちゃったのか…ちょっと無理がある様な(笑)
ええっ、夫を殺めて血塗れで放心している女を手籠にしますか?マジですか〜どんな神経してんだよ(笑)
入水自殺ってのはそんな簡単じゃないように思いますけどねぇ〜あんな風につるんっと潜って終わりなんてあり得ないと思います。もっともがいてもがいてもがき苦しんで死んでいくんじゃないでしょうか…この作品は岸恵子さんもとても素晴らしい演技ですが、やっぱり若山富三郎さんの作品のような気がします。一応、物語上では金田一耕助が主役の筈ですが、磯川警部が主役を喰ってますよ。最初から最後まで終始、磯川警部が軸で進行しているような気がします。まぁ石坂浩二はまだ若いから仕方ないっちゃあそうかもしれません。
じゃぁ次はちゃんと順を追って「獄門島」でも観ましょうかねぇ〜笑笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2020年8月24日
読了日 : 2020年8月24日
本棚登録日 : 2020年8月24日

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