大学や大学院で西洋法制史のテキストとして使われることを念頭に置いた、西洋法制史のまとめの書籍。
内容は、ヨーロッパの方をローマ市民法、古ゲルマン法からととらえて通史の形となっている。
中世は、部族法典とユスティニアヌス法、フランク王国の法と国制、封建制・中世法・ヨーロッパの法システムへの流れとして、その後に、ボローニャ大学とローマ法、中世ローマ法学と条例理論、カノン法を扱っている」。
近世では、学識法曹、帝国改革、魔女裁判、ローマ法の相対化、身分制議会と絶対主義国家、自然法や啓蒙主義に触れている。
現代では、歴史法学派、私法主義などから、近代法システムが作られるまでを350ページの紙面で解説している。
部ごとに全体像のまとめ、章末に参考資料等があるので、全体像をつかみ、ステップ・アップしやすい。法制史を学ぶ人には良い本だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
法律
- 感想投稿日 : 2012年3月12日
- 読了日 : 2012年3月12日
- 本棚登録日 : 2012年3月12日
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