日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

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  • 集英社インターナショナル (2014年10月24日発売)
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【憲法九条と米軍基地はワンセットだった!】
書名「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか?」の答えは、「原子力村」をその一部とする「日米安保村」があるから。政官産学の巨大で強力な「安保村」の対米従属が戦後日本を一貫して支配してきた。その証拠が次々と突きつけられる。
首都圏の上空全域を独占する米軍横田基地管空圏。米軍基地の治外法権によるCIAの日本への自由な出入国。冷戦時代の沖縄への核ミサイル1,300発配備。安保などの高度な政治決定には憲法判断をしないという「砂川裁判」最高裁判決。それによる、日米地位協定・日米原子力協定の絶対化。鳩山政権の「辺野古の県外移設」政策の圧殺。民主党政権の「原発稼働ゼロ」政策の挫折。有事の際、自衛隊は在日米軍の指揮下に入るという密約、原子力村の経済規模は年間2兆円だが、安保村の経済規模は年間530兆円など。
こうした「安保村」は、敗戦時に昭和天皇(+側近グループ)とマッカーサーの間で萌芽が作られた。「安保村」を打破する方策はあるのだろうか? (門倉/本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 沖縄
感想投稿日 : 2021年8月6日
読了日 : 2021年7月1日
本棚登録日 : 2021年7月1日

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